上毛森林カントリー倶楽部 《18ホール 群馬県》
経営する上毛森林都市(株)が今年2月14日に自己破産申請したことにより、行先が注目されていた同CCだが、ゴルフ場再生で実績のある(株)ノザワワールドが運営を引き受け、早くも営業再開を準備していることがわかった。
破産管財人を通じ、ノザワワールドグループの合同会社NW-2が同ゴルフ場資産を4月13日に取得した。同グループでは、グループゴルフ場のスタッフらが応援に駆けつけ早速開場準備に着手しており、「上毛カントリー倶楽部」に名称を変更し、ゴールデンウイークに入る4月28日に仮オープンする予定。事業者変更に伴う準備のため仮オープン期間中はプレーのみで食堂、浴室、ロッカーは使えないが、旧会員で平日3,500円、土・日祝5,000円、ビジターで平日4,000円、土・日祝7,500円の低料金で営業。クラブハウスも使ったグランドオープンは6月1日を予定している。管財人によると、ゴルフ場の引け受けは数社から申込みがあったとしており、会員のプレー権(一代限り)を残すことを条件に選考した結果、ゴルフ場再生事業に実績のあるノザワワールドグループに決まったという。同グループは平成16年から経営している城里GC(茨城県)、袋田の滝CC大子C(茨城県)、NSAJ(栃木県)、八ヶ岳CC(長野県)を含む計4コースを運営中で、上毛CCで運営5コースとなる。管財人は今年7月9日の債権者集会で債権者に経過報告を行う予定。素早い事業者の選定で、ゴルフ場が長期閉鎖することは免れたが、管財人は「立地条件が厳しい上、会員のプレー権承継を条件としたことから譲渡価格はそれ相当にならざるを得なかった」としており、破産配当面では余り期待は出来ないようだ。 イーグルゴルフ